イベントレポート
北海道三笠市の大地で丁寧に育まれた珠玉のワインと、実力派シェフによる珠玉の皿。「タキザワ・ワイナリー」と「ビストロ si・ba・ki」、「蛍雪の宿 尚文」との共同イベント「みなかみ初夏の夕食会」が無事に終了いたしました。ゲストの皆様にも大変な好評をいただいた、当日の風景をご紹介させていただきます。
すぐに完売となりました今回のイベント会場は、母屋二階の食事処「山うど」。大勢のゲストをお迎えするために、テーブルのセットにも入念に気を配ります。
開始時刻の迫った厨房内は仕込みの真っ最中、すぐに調理に入れるように作業を進めています。
少しややこしいですが、右側で尚文のシャツを着ているのが、東京・茗荷谷の人気ビストロ「si・ba・ki」のオーナーシェッフ「濱内祐二郎」氏。すっかり尚文スタッフの中に溶け込んでいます。
今回のイベントでは、濱内シェフ以外に「si・ba・ki」の皆さんも参加してくれました。厨房内には、多くのスタッフが絶え間なく行き交っています。
ついにイベントの開始時間です。料理に合わせて一皿ごとにワインをペアリングしてくださった、タキザワ・ワイナリーのオーナー滝沢信夫氏よりご挨拶をいただきます。
ゲストに料理の内容をご説明する「濱内シェフ」と、尚文の猟師兼料理長「阿部達也」。それではイベントの特別メニューを紹介させていただきます。
ナイアガラスパークリング 2016 / シャルキュトリーとお山盛り
全てが自家製のハムやパテ、山菜を彩りも鮮やかに盛り付けた前菜です。少し強めの炭酸でバランスの良い辛口に仕上げられたスパークリングワインが、肉とでも山菜とでも発見に満ちた出会いを楽しませてくれます。
ケルナー 2016 / 若鮎のせごし エストラゴン薫る酢味噌
新鮮な鮎を輪切りにすることで、シャクシャクと骨の歯ごたえも楽しめる造り「せごし」。エストラゴンと酢味噌のソース、フレッシュなグレープフルーツを思わせる白ワインと合わさることで、郷土料理が新しい美味しさを獲得しました。
タキザワブラン 2016 / 鮎のパートブリック包みとメロンのガスパチョ
薄いクレープ状の皮にムースと共に包み込んだ鮎の香ばしさ。瑞々しい草原の香りを伝えるようなメロンの冷製スープ。旨味の乗った酸と長い余韻の持つ白ワインが双方を引き立ててくれます。
ソーヴィニヨンブラン 2015 / あゆの塩焼き タデのサルサヴェール
最高の火加減で焼き上げる鮎を、蓼酢のタデを使ったソースでお召し上がりいただくメイン料理。滝沢氏自らが最高の白と自負する果汁が凝縮したようなワインの力強さ、上品な身肉と香ばしい皮がソースと合わさることで野趣と洗練が調和した塩焼きの味わい。本イベントを象徴する一皿となりました。
ピノ・ノワールプライベートリザーブ 2017 / 上州地鶏ほう葉包み焼き 山椒風味
山椒ソースと共にほう葉に包んで焼き上げた鶏肉と山菜の旨味と風味。こちらもタキザワ・ワイナリーを代表する奥行きのある赤と合わせることで、一層印象深いマリアージュが生まれました。
〆の鮎ご飯と山菜汁
鮎と一緒に炊き込んだ釜飯と、尚文オリジナルの「山菜汁」。山菜は塩漬けにして熟成したものと採れたてのものを合わせることで、味と歯ごたえに変化を与えています。あっさりとした出し汁と合わせることで、自然のくれる滋味深さをじんわりと味わっていただけます。
タキザワロゼ 2018 / タキザワロゼのムースとルバーブのコンフィチュール
タキザワワインを贅沢に使ったムースと、みなかみ産のルバーブをジャムにしたデザート。濱内シェフの美意識がいかんなく発揮された一品です。
ご参加いただけたゲストの皆様、大変ありがとうございました。次回の合同イベントにもぜひご期待ください。